一般演題

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腹膜播種の形成とMMP-7
金沢大学第二外科　米村豊¹、谷口圭三¹、坂東悦郎¹、野島直巳¹、藤田秀人¹、川村泰一¹、津川浩一郎¹、二宮致¹、伏田幸夫¹、藤村隆¹、西村元一¹、三輪晃一¹、同癌研化療　遠藤良夫²、佐々木琢磨²、癌研究会付属病院外科　大山繁和³、国立癌センター ウイルス部 杉山和夫⁴　

MMP-7 expression and peritoneal dissemination: (¹Surgery II, School of Med. Kanazawa Univ.²Exp. Therapeutic. Cancer Inst. Kanazawa Univ. ³Cancer Inst. Tokyo. ⁴ Natl. Cancer Center. Virol.)

目的）腹膜播種の形成過程のうち腹膜下組織浸潤ににかかわる遺伝子をさぐるために以下の実験を行った。対象、方法）MKN-45から腹膜播種高度転移株(MKN-45-P)を確立した。、この細胞の浸潤能をMatrigel coated invasion chamberで検討するとともに、matrix分解酵素、運動因子の遺伝子発現(MMPs, uPA,HGF c-met,AMFR,AMF)をRT-PCR,Western blot, immunohistochemistryで検討した。さらに胃癌の臨床材料を用い原発巣、腹膜播種巣におけるおのおのの遺伝子蛋白発現を免染で検索した。結果）MKN-45-Pはinvasion assayで親株に比べ2.3倍の浸潤能を示した。MKN-45-Pで強く発現していたものはMT1-MMP, MMP-7,c-met,AMFR,AMFであった。このうちMMP-7は転移能の増加にともない発現が亢新した。MMP-7は原発巣54%(34/63)に陽性で、腹膜播種陽性例では有意に陽性率が高かった(83%)。また腹膜播種巣では14例なか13例がMMP-7を発現していた。まとめ）以上よりMMP-7は胃癌の腹膜播種形成に大きな役割をもっていると思われた。