ABSTRACT 541(12-1)
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卵巣癌に対するCytotoxic LH-RH analogによるtarget療法に関する研究:宮崎正浩,中島久良,石丸忠之(長崎大・医・産婦)

Study for the use of cytotoxic analogues of luteinizing hormone-releasing hormone for human ovarian cancers as targeted therapy:Masahiro MIYAZAKI,Hisayoshi NAKAJIMA,Tadayuki ISHIMARU(Dept.of obstet. and gynecol.. Nagasaki University School of Medicine.)

[目的]LH-RH アナログ([D-Lys6]LH-RH)とドキソルビシン(DOX)の結合物AN-152の卵巣癌に対する抗腫瘍効果(targeting効果) を検討する。[方法] LH-RH レセプターを有する卵巣癌株OV-1063を雌ヌードマウスに皮下移植後、AN-152を腹腔内投与し腫瘍容積の計測およびLH-RHとEGF のレセプターアッセーを行った。 EGFレセプターについては、RT-PCR後にSouthern blot hybridizationで発現を検討した。[成績] 治療後4週目の腫瘍容積は対照群に比べ、AN-152, 413nmol /20g 投与群およびAN-152, 700nmol/20g投与群でそれぞれ有意に縮小していた(p< 0.01)。なおAN-152投与群に対するレセプターアッセーとRT-PCRで、EGFレセプターとそのmRNAの発現の減少が認められた。[結論]LH-RH レセプターを有する卵巣癌では、AN-152を用いたtargeting 化学療法は期待できることが示唆された。