一般演題

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Colon 26 細胞高肝転移株における 5-FU 耐性化と細胞内 Thymidylate Synthase (TS) の変化： 大島隆宏^１,佐藤裕二^１,小川秀彰^１,高橋典彦^１,近藤正男^１,白戸博志^１,藤堂省^１,西平順^２（^１北大・医・一外,^２北大・医・中研）

The Acquired Resistance to 5-fluorouracil and the changes of Thymidylate Synthase (TS) in highly metastatic clones derived from colon 26 : Takahiro OSHIMA^１, Yuji SATO^１, Hideaki OGAWA^１, Norihiko TAKAHASHI^１, Masao KONDO^１, Hiroshi SHIROTO^１, Satoru TODO^１, Jun NISHIHIRA^２ (^１First Dept. of Surg., Hokkaido Univ., ^２Central Reseach Institute, Hokkaido Univ.)

【目的】高肝転移能を獲得した癌細胞株の 5-FU 耐性化を, Thymidylate Synthase (TS) の発現・活性の点から検討した.【方法】BALB/cマウスの上腸間膜静脈へのcolon 26細胞 (L0) 注入、肝転移巣培養を繰り返し、高肝転移株(L5)を樹立した. さらに、L0,L5 両細胞を 5FU 100ng/ml下に１カ月間培養した細胞 F0, F5 を作成し, 次の実験を行った. 1. 5-FU 100ng/ml 下での 5-FU 感受性を測定. 2. TS発現を Western Blot で比較. 3. [6-³H]-FdUMP binding assay でTS-total, TS-free を測定. TS 阻害率を計算. 【結果】1. F0, F5 は耐性化を示し、F5 は F0 よりも強い耐性化を示した. 2. F0, F5 は TS 発現,TS-total が高値を示した. 3. F5 はF0 よりも, TS-free がF0 より高値を示し,TS 阻害率はF0 よりも低値を示した. 【結論】5-FU 耐性化に、TS の発現・活性の増加が関与した。高肝転移株では、さらに TS 阻害率が低下し、親株よりも強い耐性化を示した。