一般演題

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炭素線混合LET分割照射法の腫瘍治療効果：小池幸子¹、安藤興一¹、野島久美恵¹、大平知佐¹、安藤総一郎¹、清水わか子¹、大淵　徹²、小林信義¹（¹放医研・第３研究グループ、²千葉大・医）

Effects of sequentially mixed LET of Carbon-12 beams on tumor growth　delay:Sachiko KOIKE¹, Koichi ANDO¹, Kumie NOJIMA¹, Chisa OOHIRA¹, Soichiro ANDO¹, Wakako SHIMIZU¹, Tohru OHBUCHI², Nobuyoshi　KOBAYASHI¹ (¹The 3rd Research Group.,Natl Inst Radiol Sci.,²Med. Chiba Univ)

【目的】異なるLETによる重粒子線分割照射法の効果を腫瘍について調べる．【方法】C3H雄マウスの下肢部に移植したNFSa腫瘍のみを290 MeV/u炭素線の6 cm拡大ブラッグピークで照射した．2種類のLET（14keV/micromと74 keV/microm)を選び，いずれかのLETにて初回照射した1日後に他のLETにて2回目照射を行ない，その後腫瘍の腫瘍増殖遅延時間を調べた．２回目照射の線量−効果曲線を１回照射の場合に得られる線量−効果曲線と比較することにより，混合分割照射効果を調べた．【結果】初回を74 keV/micromの15 Gy で照射し，翌日14 keV/micromにて線量を変化させて得た線量−効果曲線は 14 keV/micromで1回照射した線量−効果曲線と同じであった．初回を14 keV/micromの30 Gyで照射し，翌日74 keV/micromにて線量を変化させて得た線量−効果曲線も74 keV/micromで1回照射した線量−効果曲線と同じであった．【結論】炭素線拡大ブラッグピ−ク内の異なるLETで分割照射した場合の腫瘍治療効果は相加的であり，LET間に特別なinteractionは認められなかった．