ABSTRACT 695(15-5)
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大腸癌肝転移に対するアデノウイルス ベクターを用いたIL12遺伝子治療:林衆治,横山逸男,高木 弘,濱田洋文*(名大・医・2外、*癌研・癌化療セ)

MONO AND COMBINATION THERAPY WITH ADENOVIRUS-MEDIATED IL12 GENE THERAPY AND CDDP FOR MULTIPLE HEPATIC METASTASIS FROM MURINE COLON CANCER:S Shuji HAYASHI, Itsuo YOKOYAMA, Hiroshi TAKAGI, Hirofumi HAMADA*(Dept. of Surg.II, Nagoya Univ. Sch. of Med, and *Cancer Chemptherapy Center)

(目的)切除不能多発性転移性肝癌は、肝癌遺伝子治療のよい対象と考えられる。我 々はアデノウイルスベクターを用いて肝癌遺伝子治療の検討を行っているが、現時点では腫瘍組織へ選択的に遺伝子導入することは困難である。今回、大腸癌肝転移に対するIL12遺伝子治療の有用性を検討した。(対象と方 法)マウス大腸癌細胞Colon26を用いて多発性転移性肝癌モデルを作成した。4および7 日後AdexmIL12p35, Adexm IL 12p40を経脾的に注射した。抗癌剤として、CDDPを用いた。In vitro, in vivoにおけるIL12濃度をELISAで測定した。肝転移マウスの生存日数を、control, AdexmIL12, CDDP, AdexmIL12+CDDPで比較検討した。(結果および結論)AdexmIL12は、単独またはCDDPとの併用により、大腸癌肝転移に対する遺伝子治療と して有用である。