ABSTRACT W02-6(W02)
広域学術ネットワークによる研究支援: 木内貴弘 (東大病院中央医療情報部)
Network-based clinical research support system: Takahiro Kiuchi (Hospital Computer Center, the University of Tokyo Hospital)
大規模な臨床研究を行うためには、症例登録・割付・データ管理をコンピュータを活用して行うことが必須である。従来は、医師との電話やFAX等でのやりとり、データのコンピュータへの入力等は、データセンタのオペレータが行ってきたが、最近のインターネットの普及により、オンラインリモートデータ入力が注目を集めている。インターネットではセキュリティが問題となるが、研究目的の利用では、診療目的と異なり個人を特定できる情報(氏名、生年月日等)を収集する必要がなく、暗号の利用等の一定の配慮を行えば現在の技術でもインターネットを利用してシステムを運用することは十分に可能である。演者らは、1995年よりWWWを利用したインターネットによる症例登録割付システムの運用を行ってきた。このシステムは、医師に肯定的に受け入れられた他、人員コストの削減、24時間運用、データエントリの迅速化等の大きなメリットがあることが明らかになっている。今後の課題として、1) プログラム作成の自動化、2)各施設における利用環境の整備(特に診察室へのターミナルの導入)、3)運用のガイドラインの作成、4)病院情報システムからの自動的な検査データ等の取り込みがあげられるが、これらの解決は時間の問題であると考えており、将来的にはオンラインシステムが主流になることが見込まれる。