ABSTRACT W04-1(W04)
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がん疼痛の緩和―理論的基礎と適応決定:小川節郎(駿河台日本大学病院・麻酔科)

Cancer pain relief - the theoretical bases and determination of the strategies : Setsuro OGAWA ( Dept. of Anesth., Surugadai Nihon Univ. Hosp.)

がん疼痛には疼痛の3要素である侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、および心因性疼痛が混在している。また、臨床的には」がんそのものによる疼痛、がんに起因する生理学的・生化学的編かによる疼痛、およびがん治療により発生する疼痛が考えられる。疼痛機序が異なると奏効する鎮痛薬も鎮痛手段も異なってくる。がん疼痛の治療にはこれらの機序に基づいた治療をすべきである。モルヒネによるがん疼痛治療が普及してきたが、モルヒネが効きにくい痛みとして神経因性疼痛の存在が知られるようにもなってきた。この疼痛には様々な発生・維持の機序が存在し、非常に難治性となることが多い。このような場合、疼痛機序の鑑別診断の一助として薬理学的疼痛機序鑑別試験(Drug Challenge Test)が行われている。この試験は鎮痛に関与する様々な薬物を少量づつ静注し、痛みの程度の変化を観察する方法である。さらにこのテストの結果はその後の薬物療法における使用薬の決定に寄与している。一方、神経ブロックや外科的鎮痛法も適応を守ることにより良好な効果が認められる。放射線照射法の鎮痛効果も注目に値する。本ワークショップでは以上の点を中心に告ぎの3点について述べたい。(1)がん疼痛の発生機序、(2)疼痛機序の鑑別、(3)治療法の選択。