ABSTRACT W05-6(W05)
白血病関連遺伝子のポジショナルクローニングとその機能解析:大木 操(国立がんセ・研・放射線)
Positional cloning of the leukemia-associated genes and their functional analyses : Misao OHKI (Radiobiol. Div., Natl. Cancer Ctr. Res. Inst.)
我々はこれまで染色体レベルの長距離フィジカルマッピング法として、Not I リンキングクローン法を確立し、21番染色体、11番染色体の長腕全域のNot I 制限酵素地図を完成させてきた。両マップを用い、骨髄性白血病と関連した染色体転座 t(8;21), t(16;21)(p11;q22), inv(11), t(16;21)(q24;q22)の切断点のクローニングを行い、AML1-MTG8 等の融合遺伝子を同定してきた。inv(11)での融合遺伝子 NUP98-DDX10 を除いて、他の 3 例では染色体転座によってキメラ転写因子を生じる。本ワークショップでは、これらキメラ転写因子による調節異常のメカニズム、及び、転写異常により引き起こされる下流の遺伝子の解析で得られた知見を紹介する。またinv (11), t(16;21)(q24;q22) は、抗がん剤であるトポイソメラーゼ II 阻害剤で誘起される二次性白血病の症例が多い。t(16;21)での切断点の解析を中心に、二次性白血病発症の機構を議論したい。