ABSTRACT W06-3(W06)
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がん予防の実践 −食事改善−:津金昌一郎、佐々木敏(国立がんセ・研支所・臨床疫学)

Cancer prevention trial - Epidemiological evaluation for dietary modification : Shoichiro TSUGANE, Satoshi SASAKI (Epid. & Biostat. Div., Natl. Cancer Ctr. Res. Inst. East)

観察型の疫学研究や実験室での研究などからの科学的知見を統合して提示されるがん予防法(がん予防物質の処方や生活習慣の改善)を、臨床・公衆衛生の場において実践に移すためには、その予防法の適用とそれによる効果に関する評価が必須であり、そのためには無作為比較試験を始めとした疫学研究の手法がその基盤となる。食事とがんとの関連については、多くの科学的知見があり、胃がんに関しては、高塩分食品やヘリコバクター感染が危険因子として、また、新鮮な野菜・果物、ビタミンC、カロテノイドなどが抑制因子として挙げられており、食事改善や栄養素補給のによる胃がん予防の実践が期待される。食事改善による胃がん予防を現実に施行するためには、(1) 効果的な食事指導システムと、(2) その適用による胃がん予防効果に関する科学的知見を提示する必要がある。我々は、胃がん高率地域において、食塩摂取量を減らし、カロテンとビタミンCを増やす事を目標とした効果的な食事指導システムの開発とその評価に関する研究を現在実施しているが、公衆衛生の場においても、個人の食習慣に応じた食事指導が、その目標達成のために有用であるとの示唆を予備的に得ている。将来的には、その食事指導システムを応用してもたらされた食事改善が、胃がん予防に結びつくか否かについて検証していく必要があると考えている。