ABSTRACT W07-4(W07)
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HPVによるがんとその予防:神田忠仁,川名敬,柊元 巌,松本光司(国立感染研・遺伝子解析室)

Antigenic relationship among genital HPVs: Tadahito KANDA, Kei KAWANA, Iwao Kukimoto, Koji MATSUMOTO (Div. Mol. Genet., NIID).

HPV感染が原因となる子宮頚がんは、ワクチンによって予防できる可能性がある。HPVは型によって病原性が異なるので、我が国に多い型、及びそれらに対する中和抗体の有無と交差性を知ることがワクチン戦略の基礎となる。しかし、HPVが増殖する培養細胞系が無いため、これらの研究は立ち後れている。我々は、バキュロウイルス発現系で作製したL1及びL1/L2キャプシドを使って抗HPV抗体の交差性を調べ、同時に、HPV感染の検出系を開発している。子宮病変部のHPVDNAの解析から、我が国では16、58、52型が多いことが示された。そこで、これらのHPVを中心にキャプシドの抗原性交差を調べた。マウス単クローン抗体やヒト血清中の抗体のうち、キャプシド表面に結合する抗体には型特異的なものと、複数の型に反応するものがあった。特に16型L2蛋白質のN末領域を認識する抗体は、6、18、58型にも結合した。この抗体が中和活性を持つなら、複数の型に有効なワクチンを作れる可能性がある。また、2-ME処理で壊したL1/L2キャプシドは、透析で2-MEを除くと再構成され、再構成反応液に添加したDNA一部がDNase抵抗性になった。キャプシド内に組み込まれたと推定される。