ABSTRACT W08-4(W08)
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細胞接着部位に局在する新しいF-アクチン結合蛋白質:中西宏之1, 高井義美1, 21科学技術振興事業団・ERATO・高井生体時系プロジェクト, 2 阪大・医・分子生理化学)

Novel F-actin-binding proteins localized at cell adhesion sites : Hiroyuki NAKANISHI1, Yoshimi TAKAI1,2 (1Takai Biotimer Project, ERATO, JST, 2Dept. Mol. Biol. & Biochem., Osaka Univ. Med. Sch.)

細胞接着部位は接着分子とその裏打ち蛋白質より構築されており、接着分子の機能は裏打ち蛋白質からのシグナル伝達によって制御されている。また、細胞接着部位にはレセプターや各種シグナル伝達分子が集積しており、接着分子やレセプターからの細胞増殖・分化のシグナル伝達を行う特殊な膜ドメインとして機能している。私どもは、アクチン系細胞骨格がこれらのシグナル伝達で重要な役割を果たすと考え、これまで4種の新しいF-アクチン結合蛋白質を単離、同定した。まず、上皮細胞の接着帯に局在するl-Afadinを、次に接着帯を含めたCadherinの存在する細胞間接着部位に局在するNeurabin-IIを同定した。Neurabin-IIはRac低分子量G蛋白質の制御を受け、Cadherin-Catenin系を制御している可能性がある。l-AfadinとNeurabin-IIは異なった制御機構で接着帯へ局在すると考えられる。また私どもは数種のl-Afadin結合蛋白質を同定している。これらの蛋白質の性状について現在解析を進めているが、接着帯でl-Afadinと複合体を形成することによって新しいシグナル伝達系を構築していると考えられる。さらに、線維芽細胞の接着班に局在するNexilinを、またFaciogenital dysplasiaの原因遺伝子FGD1と高い相同性を示すFrabinを同定した。FGD1はCdc42低分子量G蛋白質のGDP/GTP交換促進蛋白質(GEP)であると報告されており、FrabinのGEP活性を現在解析している。本ワークショップでは、これらF-アクチン結合蛋白質とその結合蛋白質によるシグナル伝達系ついて論議したい。