ABSTRACT W10-5(W10)
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IRFファミリー転写因子と生体防御: 田中信之(東大院・医・免疫)

Host defence mechanisms regulated by IRF family transcription factors: Nobuyuki TANAKA (Dept. of Immunol., Grad. Sch. of. Med., Univ. of Tokyo)

IRF (interferon regylatory factor) ファミリー転写制御因子は、インターフェロン(IFN)-α/β遺伝子やIFN刺激によって誘導される多くの遺伝子(IFN応答遺伝子群)の発現制御領域に結合する因子、又はこれらの因子にアミノ酸配列での相同性が高い因子として同定されたもので、現在までにヒトで9種類が報告されている。これらの因子は、当初IFN系の制御因子としての機能解析がなされていたが、その後の研究から、それぞれが細胞増殖の制御、癌化及び免疫系の制御に密接に関り、生体防御系の重要な制御因子であることが明かとなりつつある。我々は、IRF-1及びその他のIRFファミリー転写因子欠損マウスの解析を行ない、IRF-1が細胞レベルで癌抑制遺伝子として機能すること、細胞周期やアポトーシスの制御に重要であることを見出してきた。IRF-1は、これらの機能に加えて、T細胞やNK細胞の分化にも関ることが見出されており、IRF-1によるマウス個体レベルでの癌抑制機能はより複雑であることが推測される。本大会では、これらの点をふまえて、IRFファミリー転写因子欠損マウスの解析、特に癌化における役割についての研究結果を報告する。