ABSTRACT W13-5(W13)
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腹膜播種性転移形成の機序とその対策−転移形成の初期像とTargeting chemotherapy:萩原明於,白数積雄,下間正隆,高橋俊雄(京都府立医大、一外)

Process of peritoneal metastasis and its treatment -- The view of the initial stage and targeting chemotherapy: Akeo HAGIWARA, Morio SHIRASU, Masataka SHIMOTSUMA, Toshio TAKAHASHI (First Department of Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine)

[目的]癌性腹膜炎は消化器癌の再発死亡の最大原因の一つであるが、その成立過程の詳細や有効な対策は明らかでない。本研究では、腹膜転移の形成過程を研究した知見を基に、DDSの標的化学療法を検討した。[方法と結果]マウスの癌性腹膜炎モデルとヒト胃癌の手術例を対象として以下の検討を行った。(1)癌転移が腹膜のどの部位に成立するかを検討した結果、腹膜の微小リンパ組織である乳斑に選択的に癌細胞が接着着床することが明らかになった。(2)乳斑の近傍では、選択的に接着因子のリガンドの発現が認められた。(3)乳斑では高分子や微小粒子が吸収され滞留する部位である。高分子や微粒子の形に剤形変更した抗癌剤や坑接着因子を開発し、癌性腹膜炎マウスにおける腹膜転移の予防治療効果が増強された。(4)ヒト胃癌切除症例におけるRandomized trialで活性炭粒子吸着MMCを投与し、有意な生存改善を認めた。[結論と考察]腹膜転移の成立過程に基くTargeting chemotherapyは有効な対策の一つになりうると考えられた。