登録番号: | 20010 |
---|---|
演題番号: | O-074 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 015 |
発表セッション名: | ネフローゼ症候群1 |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
藤本 圭司1、野村 和利1、白川 智彦1、楠野 優衣1、藤井 愛1、熊野 奨1、加賀谷 侑1、鶴山 祐子1、山崎 恵大1、松浦 寿一1、岡田 圭一郎1、沖野 一晃1、足立 浩樹1、古市 賢吾1、横山 仁1
1金沢医科大学腎臓内科学
【目的】治療依存性微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)に対する低用量リツキシマブ(RTX)療法の有効性および安全性について検討した。【対象と方法】完全寛解(CR)状態にあるプレドニゾロン(PSL)とシクロスポリン(CyA)治療中のMCNS17症例(男9名、女8名、年齢16〜65歳、平均治療期間13年)を対象とした。6ヵ月毎にRTX200mg/bodyを単回投与し、PSLおよびCyAを漸減・中止した。【結果】RTX初回投与後の観察期間は平均29ヵ月(5‐43ヵ月)でRTX累積投与量は200〜1400mgであった。最終観察時点において、RTX投与によるPSLおよびCyAの有意な減量効果 (平均投与量:PSL17→2mg/日, p=0.00002; CyA90→12mg/日, p=0.00001)を認め、12例で両薬剤を中止しCRを維持できた(中止期間平均値22ヵ月)。4例で再発を認めるもPSLおよびCyAの増量で寛解し、再減量可能であった。RTXによる薬物アレルギーを発症した1例を除き、重篤な副作用は認めなかった。なお、末梢血CD19陽性細胞数は必ずしもMCNSの病勢を反映していなかった。【結語】低用量RTX療法は、治療依存性MCNSの寛解維持および免疫抑制薬減量に有用であることが示唆された。 |