登録番号: | 20098 |
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演題番号: | P-096 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 075 |
発表セッション名: | 糖尿病 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
近藤 治朗1、松本 涼子1、伊藤 裕之1、草野 英司1、井筒 琢磨1、西尾 真也1、安徳 進一1、山崎 知子1、森 俊子1、当金 美智子1
1江戸川病院 糖尿病・代謝・腎臓内科
【目的】2型糖尿病患者の治療に際し,SGLT2阻害薬は腎保護に働くことが報告されている.過去の検討で,SGLT2阻害薬の尿蛋白減少効果や血圧低下作用は,腎機能が温存された例や非高齢者で優れており,同薬の腎への作用は対象によって異なる可能性があった.今回,基礎の腎機能別に2型糖尿病におけるルセオグリフロジン投与前後1年間での腎保護効果を評価した.【方法】ルセオグリフロジンの処方を受けた2型糖尿病患者104例を解析対象とし,eGFR高値群(n=29,eGFR>90mL/分/1.73m2),正常群(n=62,90>eGFR>60),低値群(n=13,eGFR<60)の3群で処方前後1年間の経過を解析した.【結果】解析対象(男性:76%,56±10歳,BMI:28.7±4.6kg/m2,HbA1c:8.2±1.1%)のうち,HbA1c,体重,血圧は高値群,正常群で有意に低下したが,低値群での変化は軽度であった.尿蛋白はいずれの群においても改善した.ルセオグリフロジン開始前のeGFRの変化率(mL/分/m2/月)は,高値群で0.07,正常群で-0.13,低下群で-0.43であったが,開始後1年の段階では,-0.17,-0.07,0.23となり,正常群と低下群で改善が認められた.【結論】腎障害を示す2型糖尿病において,ルセオグリフロジンは腎保護に働くと考えられる. |