登録番号: | 20206 |
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演題番号: | P-266 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 084 |
発表セッション名: | 血液透析 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
藤原 正子1、安藤 一郎1、宍戸 洋2、寺脇 博之1
1帝京大学ちば総合医療センター、2医)みやぎ清耀会緑の里クリニック
透析中にDKD(diabetic kidney disease)由来患者において透析開始後に分岐鎖アミノ酸(BCAA)がしばしば急上昇することを発見した。この場合は摂食も栄養補給もない透析であった。一般にクレアチニンのような低分子の血中濃度は単調減少する。BCAAは低分子であり、体内合成されないので血中値が上がるのは奇妙な現象である。このBCAAの上昇は体内プールから血中への移動と、骨格筋蛋白の異化を表わすものと考えられる。 われわれは、透析中にインスリン投与や摂食のないDKD患者がセッション中にケトン体上昇を伴う深刻な飢餓代謝に陥ることを見出している。さらに透析中アミノ酸(AA)漏出についてDKD患者はnonDKD患者より多いことも確認している。 今回報告するBCAAの挙動は、これらと関連し、筋肉蛋白の異化とサルコペニアに直結するものと考えている。そこでインスリン、ケトン体および他のAAの動態も併せて考察する。 |