登録番号: | 20304 |
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演題番号: | P-130 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 076 |
発表セッション名: | 慢性腎不全(臨床) ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
柴田 典子1、安田 宜成1、後藤 千慶1、清水 佑香2、田中 文彦2、鈴木 進3、加藤 佐和子1、丸山 彰一1
1名大CKD・腎内、2名大病院・栄養管理部、3市立半田病院・循環器
【背景・目的】我々は2018年の日本腎臓学会学術総会で、筋肉量の指標となる腹部CT腸腰筋指数(PMI)が24時間蓄尿Cr排泄量と関連し、蓄尿検査が筋肉量の評価に有用であることを報告した。今回、CKD患者の5年後のPMI値を評価し変化率を解析する。【方法】名大病院腎臓内科にて腹部CT検査前後1年以内に24時間蓄尿検査を行なった163名のうち、5年後に同様に行った48名のPMI値を求め変化率を解析した。【結果】PMI値5年後の変化率10%以上減少群8名(74.3±5.7歳、BMI23.2±1.3、eGFR29.6±8.7)、不変群22名(66.5±9.8歳、BMI25.3±3.4、eGFR41.4±9.5)、10%以上増加群18名(63.7±9.7歳、BMI24.3±2.1、eGFR37.5±10.7)。減少群、不変群、増加群の3群間で、年齢、eGFR、たんぱく質摂取量(g/kgIBW/日)で有意差を認めた。他の群と比較し減少群は高齢で、eGFRとたんぱく質摂取量が低値となった。減少群の平均たんぱく質摂取量は0.87(g/kgIBW/日)と適正であった。【結語】高齢CKD患者では、適正なたんぱく質摂取を行っていても筋肉量が減少する場合がある。サルコペニアの予防・改善には個々の状態を定期的に評価し、病態に合わせた栄養指導が必要である。 |