登録番号: | 20462 |
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演題番号: | P-235 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 081 |
発表セッション名: | 急性腎障害(基礎) ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
道脇 なつみ1、鵜木 隼平1、小山 直子1、下河 優奈1、桑原 孝成2、向山 政志2、成田 勇樹3、城野 博史3、齋藤 秀之3
1熊本大学臨床薬物動態学分野、2熊本大学腎臓内科学分野、3熊本大学病院薬剤部
【目的】糖尿病(DM)患者が急性腎障害(AKI)を発症した場合、末期腎不全への移行率が高く腎障害が重症化しやすいことが問題となっている。本研究ではDM・AKI併発モデルを作製し、病態進展因子を探索した。【方法】SD雄性ラットにストレプトゾトシン65 mg/kgを静脈内投与し DM 群を作製した。その後、DM群に腎虚血再灌流(IR)を行った。さらに、IR24 時間前より AST120 を含む飼料を与えた。【結果】DM・AKI併発により BUN が顕著に上昇した。また、血清・腎組織中の IS の顕著な上昇に伴い、近位尿細管における酸化ストレス(4HNE)の蓄積、酸化ストレスを惹起するキサンチンオキシダーゼ(XO)発現の有意な上昇、高度な尿細管障害が確認された。さらに、AST120 投与により、DM・AKI 併発群で顕著であった BUN 上昇、4HNE 蓄積、XO 発現上昇が抑制された。【考察】DM・AKI 併発群で IS 誘因性酸化ストレス蓄積が腎障害増悪に関与することが示唆された。また、IS 産生阻害は XO 発現上昇を抑制したことから、IS による酸化ストレス蓄積は XO を介することが推察された。【結論】DM・AKI 併発時、IS の XO を介した酸化ストレスの惹起が病態進展に関与する。 |