登録番号: | 20496 |
---|---|
演題番号: | P-390 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 098 |
発表セッション名: | 検診・地域医療 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
山中 法子1、松野 志歩1、山口 靖子1、野藤 悠2、北村 明彦2、新開 省二2、湯村 和子1、板橋 美津世1、武井 卓1
1東京都健康長寿医療センター腎臓内科、2東京都健康長寿医療センター研究所
【目的】高齢者健診受診者を対象に腎機能の推移がサルコペニアに与える影響について検討する。【方法】群馬県草津町において2018年と2019年に高齢者健診を受診した65歳以上のうちサルコペニアおよび腎機能検査の解析が可能な455名(平均年齢76.2歳, 女性271名)を対象とした。サルコペニアは簡易基準案(NILS-LSA)を使用し、脆弱高齢者群、正常群に分類した。推定糸球体濾過量(eGFR)は高齢者の体格を考慮して体表面積未補正を使用し、2018年と2019年の推移をeGFRの変化率(2019年eGFR-2018年eGFR/2018年eGFR)とし、サルコペニアに関する因子との関連を調べた。【結果】2018年に脆弱高齢者群と診断されたのは138名(30.3%)であったが2019年は165名(36.2%)と増加していた。eGFRの変化率(平均0.03±0.11)が低下すればするほどBMI(p<0.0001)、除脂肪量(p<0.001)、握力(p<0.05)の低下が増大し、歩行速度は低下の傾向であった (p=0.1)。しかしアルブミン尿との関連は見出せなかった。【結論】地域在宅高齢者住民を対象として腎機能低下とサルコペニアの経時的な関連性を明らかにした。高齢慢性腎臓病患者の早期発見・治療はサルコペニアの発症抑制に寄与する可能性が示唆された。 |