登録番号: | 20560 |
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演題番号: | P-282 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 084 |
発表セッション名: | 血液透析 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
中嶋 貴1、青木 夕紀1、常世田 智明1、岡本 岳史1、瀬崎 良三2
1名古屋掖済会病院腎臓内科、2大曽根クリニック
【目的】維持透析患者における骨折の頻度は高く、寝たきりや死亡のリスクとなる。維持透析患者におけるデノスマブの効果について検討する。【方法】当院で維持透析中の患者38名にYAM値をDEXA法で測定した。骨粗鬆症の診断基準を満たした17名のうちデノスマブを投与した12名に骨密度や骨代謝マーカーの変化を後ろ向きに検討した。【結果】骨粗鬆症の診断基準を満たしたのは44.7%と高率であった。デノスマブ投与前後の腰椎YAM値は88.2±17→91.3±17(%)、大腿骨頸部YAM値は63.0±6.2→63.1±6.2(%)と両者とも有意な変化を認めなかった。骨代謝マーカーではBAPは15.0±5.8→10.1±4.1(μg/L)、P1NPは234±93→168±100(μg/L)、TRCP-5bは514±180→292±220とすべて有意に低下した。【結論】デノスマブ投与により骨代謝マーカーの改善を認めたが、YAM値の改善には時間がかかると予想され、今後より長期の観察が必要である。 |