第63回日本腎臓学会学術総会


登録番号:20593
演題番号:P-202
発表日:
時刻:
会場:
発表セッション記号:079
発表セッション名:CKD(その他) ポスター
発表セッションサブタイトル:
座長名:
座長所属:

腎機能保持の観点から利尿剤を如何に使用するか〜トルバプタンを中心に〜

丸山 高史1、高尾 信輝1、清水 諭1、川本 峻輔1、阿部 雅紀1

1日本大学内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野

【目的】トルバプタンは常染色体優性嚢胞腎(ADPKD)や鬱血性心不全の治療薬である。このトルバプタンを腎保護の観点から如何に使用すべきかを検討した。【方法】トルバプタンを投与したADPKD症例26例、心不全症例8例についてeGFRの変化を投与前後でレトロスペクティブに検討した。【結果】ADPKDでトルバプタンを使用した場合CKDステージIIIa期以前の場合に投与した場合により腎機能が維持されていた。心不全で利尿剤を使用する場合、フロセミド単独使用の場合よりも早期からトルバプタンを併用した場合の方が腎予後は良好であった。【結論】トルバプタンはADPKDに投与する際は可能な限りCKDステージの早期から使用する、また心不全に投与する際はフロセミドを単独投与するよりも早期からトルパプタンを併用してフロセミドの投与量を出来る限り少量にすることが腎機能保持に有用であると考えられた。