登録番号: | 20666 |
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演題番号: | P-285 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 084 |
発表セッション名: | 血液透析 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
田北 貴子1、佐野 晃司1
1医療法人社団和晃会 佐野内科クリニック
【背景】透析患者の骨代謝異常には、CKD-MBD以外に、加齢や尿毒症による骨粗鬆症の増悪が考えられており、骨折の原因になっている可能性があるが、透析患者の骨粗鬆症治療について、有効性や安全性が確立されたものは少ない。今回我々は、抗RANKLE抗体デノスマブを維持血液透析患者に投与して、その効果と安全性について検討した。【方法】当院の維持血液透析患者110名のうち、DEXA法での腰椎・大腿骨頸部骨塩量測定においてYAM70%以下であり、全身状態・認知症状・内服コンプライアンスを考慮し、治療可能と考えられた患者12名に半年ごと3回のデノスマブ投与を施行した。【結果】デノスマブ投与により、骨塩量は有意に増加した。(大腿骨頸部 投与前0.40± 0.12、投与1年後0.45± 0.14 g/cm2)(腰椎 投与前0.81± 0.19、投与1年後0.84± 0.16 g/cm2)投与後血清カルシウム値低下とそれに伴うiPTH値上昇を認めたが、デノスマブ投与前からの炭酸カルシウム投与量調節により予防可能であった。【考察・結論】デノスマブは透析患者の骨粗鬆症治療に有用である。著明な低カルシウム血症などの合併症には注意が必要である。 |