登録番号: | 20711 |
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演題番号: | P-288 |
発表日: | |
時刻: | 〜 |
会場: | |
発表セッション記号: | 084 |
発表セッション名: | 血液透析 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 、 |
座長所属: | 、 |
安田 邦彦1、清水 泰輔1、寺尾 政昭1、高柳 佳織1、岩下 山連1、小川 智也1、長谷川 元1
1埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科
目的:透析患者のサルコペニアは近年大きな問題である。実際のVA外来において、内シャント治療を頻回に行う患者で上肢の筋力低下に及ぶ症例を目にする。我々はサルコペニア診断基準の一つである握力に注目して、シャント開存期間との関連性を検討した。方法:対象は2018年7月1日〜2019年9月30日までに内シャント経皮的血管拡張術(Vascular access intervention therapy:VAIVT)を行い治療後90日間の観察が可能であった290名(男性149名、女性141名)。上腕動脈血流(FV:Flow volume)、血管抵抗指数(RI:Resistance index)、及び握力値を測定した。握力値はVAIVT前に2回測定しその最大握力を採用した。対象期間における初回VAIVT時から次回VAIVT施行までの開存期間についてシャント肢握力値を中央値で層別し検討した。結果:握力値の中央値は15.0±8.4 kg(低握力群:151名、高握力群:139名)であった。90日以内にVAIVT再治療を要した症例は低握力群: 24例、高握力群: 6例であった。Kaplan-Meier法を用いた開存期間の検討では高握力群は低握力群と比較し有意に開存期間が良好であった(P<0.01)。握力値と治療前後FV、RIの変化量については有意な差がなかった。結語:VA開存期間の低下と握力低下の関連性に今後検討していく必要があると考えられた。 |