登録番号: | 20126 |
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演題番号: | P-177 |
発表日: | 2023/06/10 |
時刻: | 11:00〜12:15 |
会場: | ポスター会場(3階 303+304) |
発表セッション記号: | 067 |
発表セッション名: | 二次性糸球体腎炎2 ポスター |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 武井 卓、 |
座長所属: | 東京都健康長寿医療センター腎臓内科、 |
池内 秀和1、木村 友則2、坂手 龍一2、丸山 彰一3、成田 一衛4、廣村 桂樹1
1群馬大学腎臓・リウマチ内科、2医薬基盤・健康・栄養研究所 難治性疾患研究開発・支援センター、3名古屋大学腎臓内科、4新潟大学腎・膠原病内科
【目的】指定難病に新規登録された全身性エリテマトーデス(SLE)患者における腎病変の有無の頻度と腎病変の有無による臨床像の違いを検討する。【方法】2015年〜2017年にSLEの指定難病として提出された臨床個人調査票のうちデジタルデータ化された3,353例を対象とした。発症から申請まで10年以上の患者は除外。1日尿蛋白0.5g/日以上またはeGFR<60mL/分/1.73m2などを腎病変ありと定義した。【結果】腎障害有 1,663例(49.6%)、無 1,690例(50.4%)。各種項目について腎病変の有vs無の比較を行い、P<0.001のうち主なものを以下に示す。患者背景:平均発症年齢(歳) 46.2±19.7 vs 40.3±16.5、女性(%) 77.3 vs 87.1。臨床所見:胸膜炎(%) 22.9 vs 14.9、溶血性貧血(%) 18.4 vs 8.9。検査所見:eGFR(mL/min/1.73m2, 18歳未満除く) 68.8±36.5 vs 96.7±27.6, 尿蛋白(g/日) 2.85±3.63 vs 0.13±0.12。CH50(U/mL) 26.5±15,6 vs 32,7±15.9。治療:平均ステロイド(PSL換算、mg/日)35.6±20.8 vs 26.5±19.4、ステロイドパルス(%) 32.1 vs 10.6、免疫抑制薬併用(%) 47.7 vs 31.2であった。【結論】新規申請SLE患者の約半数が腎病変を有し、腎病変の有無で臨床病態、治療に相違がみられる。 |