登録番号: | 10032 |
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演題番号: | SY6-3 |
発表日: | 2024/09/29 |
時刻: | 09:00〜11:00 |
会場: | 第3会場 |
発表セッション記号: | 28 |
発表セッション名: | シンポジウム6 体液貯留の病態にせまる〜心不全パンデミックを見据えた腎臓診療〜 |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 常喜 信彦、森 建文 |
座長所属: | 東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科、東北医科薬科大学医学部内科学第三(腎臓内分泌内科)教室 |
岡本 好司1、宮崎 真理子1、田中 哲洋1
1東北大学大学院医学系研究科腎臓内科学分野
我々の体液バランスは腎臓における出入管理に加えてADH軸(中枢神経)、ANP軸(心臓)、RAA系(腎血流)・交感神経系により細かく調整されている。慢性腎不全において体液貯留は浮腫・高血圧・うっ血性心不全に代表される徴候を示すが、腎自体の自己調節能低下に加えて上記心腎連関・脳腎連関の影響を様々な程度受けているため、一言で体液貯留といっても病態はさまざまである。最近ARB/ARNI・SGLT2阻害薬・GLP1作動薬、MR拮抗薬など様々な腎保護薬が使用されるようになり、それらの使用下での体液コントロール薬剤の効果もさまざまである。 本講演では、体液貯留時におけるループ利尿薬・サイアザイド系利尿薬・Na利尿ペプチド・バソプレシンV2受容体拮抗的などの使用の考え方を解説する。また慢性腎臓病の代償期/非代償期や高齢者・重症心不全・肝障害・低たんぱく血症を合併した患者における対処方法も触れる。 |