登録番号: | 20361 |
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演題番号: | O-072 |
発表日: | 2024/09/28 |
時刻: | 13:30〜14:30 |
会場: | 第6会場 |
発表セッション記号: | 12 |
発表セッション名: | 血液疾患3 |
発表セッションサブタイトル: | |
座長名: | 若井 幸子、伊東 岳峰 |
座長所属: | 東京都立大久保病院・JCHO山手メディカルセンター、自治医科大学小児科学 |
石塚 悠奨1、大江 佑治1、木之村 聡介1、野口 雄司1、金 沙織1、菊地 晃一1、吉田 舞1、長澤 将1、豊原 敬文1、宮崎 真理子1、割田 仁2、田中 哲洋1
1東北大学病院腎臓・高血圧内科、2東北大学病院 脳神経内科
【症例】69歳男性.【主訴】頭痛.【現病歴】X-4年両側鼡径部のリンパ節腫脹を契機に原発性マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫(WM/LPL)の診断でR-B療法,R-CHOP療法を行った.X-3年にネフローゼ症候群を発症し,当科で腎生検を施行した.AA型アミロイドーシスの診断となり,ステロイド治療を併用して尿所見は改善した.X年1月上旬より頭痛,全身倦怠感が出現し,前医で頭部MRI検査や脳波検査を施行するも異常を指摘されなかった.同年2月中旬に複数回の嘔吐,頭痛の増悪や焦点意識減損発作を認め,当科に入院した.焦点意識減損発作は次第に頻回となり,3月上旬に意識レベルが低下した後一時心肺停止に至った.血液培養や髄液培養からCryptococcus neoformansが陽性であった.アムホテリシンB及びフルシトシンを開始したが低酸素脳症を併発し,同年3月中旬に死亡した.【考察】本症例はWM/LPL及びAAアミロイド―シスに対する免疫抑制療法中で,真菌感染症のリスクが高かった.クリプトコッカス髄膜炎は,非特異的な症状から緩徐に進行し診断が遅れる場合もあり,注意を要する. |