林 みよ子1
1北里大学大学院看護学研究科研究生
本研究は、軽症脳卒中患者への生活指導に対する看護師の認識と実施の実態を明らかにすることを目的として行った。A県およびその周辺の中規模病院の脳血管神経系病棟に勤務する看護師105名を対象に質問紙調査を行った。 その結果、1)指導内容では、90%以上が重要であると認識しているが、実施度は低く、「カロリーを控えた食事」、「禁煙の方法」、「減酒(禁酒)の方法」、「ストレス管理の方法」では指導しない者の方が多かった。2)指導方法では、98%以上が重要であると認識し、81%以上が実施していた。3)指導評価では、88%以上が重要であると認識しているが、実施度は低く、約10%が全く行わないと答えた。4)各項目の認識と実施との間には正の相関関係があった。 このことから、在院期間が短縮化される中での生活指導の難しさが推測され、生活指導の見直しの必要性が示唆された。 |