大塚 邦子1、本田 多美枝1、岡村 純1、松尾 和枝1、高橋 清美1、孫田 千恵1、本田 由美1
1日本赤十字九州国際看護大学
インドネシア共和国ナングロ・アチェ・サラーム・バンダアチェにおいて、看護専門学校が看護教育に災害看護教育を導入するに当たり、その支援を適切に行うための資料を得ることを目的として、現地の看護の実態調査を行った。調査は、バンダアチェに所在するA病院外科病棟に入院している患者及び患者に関わる全ての援助者を対象とし、2006年から2007年にかけて計4日間、参与観察により実施した。 災害看護教育導入支援計画作成に当たって、留意すべき以下の点が明らかとなった。(1)災害時急性期のトリアージに必要とされるフイジカルアセスメント技術の修得を図る(2)災害看護に限定した知識技術支援のみではなく、感染防止や安全・安楽の視点等の看護の基本的知識・技術の確認を行う(3)看護師として主体的な判断と行動をとることの必要性についての理解を得る(4)バンダアチェの医療看護の目指すべき方向を踏まえる。 |