岩田 みどり1
1新潟医療福祉大学 健康科学部 看護学科
本研究の目的は、PBL・テュートリアル学習におけるポートフォリオシートに記述されたプレゼンテーションから学習したことの内容を分析することにより、学生の学習成果を明らかにし、セルフラーニングとの関連性やシートの評価機能について考察することである。研究対象はA看護短期大学の2年生90名のうち、同意を得られた73名のシート。研究結果は、1点目として、シートの内容は、発表の学び・対象の理解・自己理解に分類でき、発表の学びの再分類から6項目(A.多面的見方ができた、B.質問・発言の重要性、C.説明・理解の不足への気付き、D.説明・話し合いの技術やその必要性、E.わかりやすい資料の作り方、F.復習の必要性や新しい事実の発見他)を明確化できた。2点目として、PBL・テュートリアル学習の授業評価にはない項目(E.わかりやすい資料の作り方、F.復習の必要性や新しい事実の発見他)がみられ、シートがセルフラーニングの評価の補助をする可能性がわかった。3点目として、自己評価・再構築・活動への動機づけというポートフォリオの評価機能が、今回の分析からも再確認できた。今後はセルフラーニングに関する評価を目標をふまえて教員の視点から開発する必要がある。 |