阿部 智美1
1宮城大学看護学部
| 目的：本研究の目的は、看護学生の「看護における社会的スキル」の特徴と、それらとスキル生起過程との関連を明らかにすることであった。方法：看護学生を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は看護における社会的スキル、スキル生起過程における認知的要素として解読、問題解決、感情とした。結果：有効回答者192名を分析した。因子分析から、看護学生の「看護における社会的スキル」の因子構造として「言語的スキル」「身体接触スキル」「表出行動スキル」の３因子を得た。重回帰分析は、次の変数間の関連性を示した。（1）「言語的スキル」に問題解決とポジティブ感情、（2）「身体接触スキル」に解読とポジティブ感情、（3）「表出行動スキル」に問題解決とポジティブ感情が関連した。結論：これらの結果は、看護学生の「看護における社会的スキル」のスキル生起過程の認知的要素に焦点を当てた学習支援の必要性を示唆した。 |
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