大野 晶子1、東野 督子2、水谷 聖子1、石黒 千映子2、杉村 鮎美3、柿原 加代子4、三河内 憲子5
1日本福祉大学看護学部看護学科、2日本赤十字豊田看護大学看護学部、3岐阜大学医学部看護学科、4中京学院大学看護学部看護学科、5元日本赤十字豊田看護大学看護学部
中部ブロック管内の赤十字施設で、500床以上の大規模病院2施設と500床未満の中小規模病院5施設を対象に、キャリア開発に関する看護職の意識について、独自に作成した自記式質問紙調査を実施した。結果、「看護研究を行っている」「文献を活用する」「セミナーや学会に参加する」の項目で、大規模病院に比較して中小規模病院の看護師の意識は低く、「必要な学習環境がある」「必要な文献・書籍がある」の物的面や「院内に教育・相談者がいる」「院外に教育・相談者がいる」の人的面においても支援環境に差がみられた。 これらの結果を受けて、中小規模病院の看護職に対する研究支援プログラムを作成した。個人の進捗状況や特性に応じるために集合プログラムを核として、その間を個人プログラムで埋めるデザインである。看護師4名を対象に第1期集合プログラムを実施した結果、研究協力者の研究に対する理解は深まったが、今後の個人プログラムにおいて継続的かつ綿密な研究支援が必要になると示唆された。 |