太田 智子1
1日本赤十字看護大学
【目的】本研究は、医療的ケアの必要な子どもと家族の退院調整にかかわる病棟看護師が、子どもと家族の自宅での生活をどのようにイメージしていくのかを明らかにすることを目的とした。【方法】小児病棟に3年以上勤務する看護師3名を対象に半構成的面接を行い、質的に分析を行った。【結果】病棟看護師が子どもと家族の自宅での生活をイメージしてかかわることができるかどうかは、退院調整にかかわった経験と関係していた。また、イメージするための方法として「視覚的な情報から生活空間をイメージする」「家族とアイデアを出し合いながら、生活に合った移動手段や物品をイメージする」「退院後の外来、再入院の様子から、生活で困難に感じることを入院中よりも具体的にイメージする」ことが明らかになった。【結論】病棟看護師は、視覚的な情報やコミュニケーション、子どもと家族からのフィードバックを駆使して、より具体的に生活をイメージしていることが示唆された。 |