小山 理英1
1産業医科大学
本研究の目的は,Walker & Avantの概念分析法を用いて“collaborative reflection”という概念の構造を分析し,定義を明らかにすることである.“collaborative reflection”をキーワードにして検索できた日本国外のArticle とPaper の16文献から,3つの先行要件,7つの属性,4つの帰結を導き出した.その結果から, “collaborative reflection”を,“ジレンマや困惑をきっかけに自分自身をリフレクションして問題解決に向けて行動し,その経験を多種多様な人々と語り合うことで,他者の経験をも自分の学びに転換し,リフレクションの相乗効果をもたらす一連の思考過程”と定義した.多職種連携が重要視される看護実践の場においては,“collaborative reflection”が有用であることが示唆された. |