日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2003
巻 :3
号 :1
頁 :80〜86

膜型聴診器の感度レベルのばらつき

小林 督子1、堀 容子1、滝 益栄1、角南 美帆1、甲村 朋子1

1日本赤十字愛知短期大学

本研究は、聴診器の膜面の特徴と感度レベルの違いを調べることで、学生にとって適切な聴診器を選別することを目的に行った。聴診器の膜型が平坦であるものと患者に当てる側に向かって凸面になっている膜面を比較し調べた結果、平坦な膜面のほうが凸面よりも良く聞こえることが示された。平坦な膜面は、臨床で重要な1 , 0 0 0 H zまでのどの周波数においても凸面より高いレベル感度(d B ( A ))を示した。臨地実習において到達度の高い教育を提供するためには、看護基礎教育で適切な聴診器を選定し、体内音の様々な特徴を聞かせ認識させなければならない。
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