日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2003
巻 :3
号 :1
頁 :87〜96

発症早期にある関節リウマチ女性患者の病みの軌跡

赤津 美樹1

1前虎ノ門病院

本研究の目的は、発症早期にある関節リウマチ女性患者の病みの軌跡を構造化することである。CorbinとStrausの看護モデルをもとに、病みの軌跡を患者の視点から慢性病という病いをもちながら生活する人々の生活プロセスとして捉え、研究の前提とした。R A患者1 0名を対象にし、得られたデータをGrounded heory Approachに基づき継続的に比較分析していった。その結果、R A発症早期の女性がたどる病みの軌跡を特徴づけるための中核となる2次元:【活動の幅】;【症状のコントロール状態】が抽出された。これら関連し合う2つの軸の組み合わせにより、4つの位相:〈日常的パフォーマンス〉;〈孤立のパフォーマンス〉;〈偽装的パフォーマンス〉;〈消極的パフォーマンス〉が見出された。病みの軌跡は発症前の生活を出発点としてこの4つの位相を行きつ戻りつ移行していくプロセスであった。今回、発症早期の段階で患者がいかにR Aを受け止めているか医療者側が把握し、継続的にサポートしていくことの重要性が示唆された。
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