日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2004
巻 :4
号 :1
頁 :70〜77

中高年者の健康行動と行動の遂行に関与している要因

高瀬 佳苗1

1日本赤十字看護大学大学院

この研究の目的は、中高年者の健康行動と健康行動の遂行に影響を与える要因を明らかにすることであった。研究対象者の年齢は、3 4歳から7 1歳に分布し、合計5 0人の男女に半構成的面接を行いデータを収集した。面接内容は、対象者の了承を得てテープに録音し、面接結果を逐語記録し質的に分析した。その結果、中高年の健康行動は生活に合わせた運動、健康的な食生活、緊張緩和の休養、嗜好品の適正な摂取、健康志向の養生法の5つのカテゴリーに分類された。また、健康行動に影響を与える要因として、病気の恐怖と健康の不安、時間、場所、金銭、人などの実行条件が健康行動の遂行に関与していた。それに加え、健康行動を行うことができるという確信と、健康行動にともなう結果の期待が健康行動の遂行に関わっていた。
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