日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2007
巻 :7
号 :1
頁 :85〜90

病院における子ども虐待対応の現状と課題−病院システムづくりのための基礎調査−

上杉 みつえ1、河野 順子1、山本 美智子1、相馬 幸子1、川上 典子1、野澤 美枝子1、福島 道子2、青柳 美樹3、岸 恵美子2、望月 由紀子2

1大田原赤十字病院、2日本赤十字看護大学、3前日本赤十字看護大学

 本報告の目的は、事例検討や関係者へのヒアリングから、A病院における子ども虐待対応の現状と問題・課題を明らかにし、虐待対応システム構築の基礎資料とすることである。事例検討は、過去5年間に同病院が扱った虐待事例を対象とし、その過程で出された現状と問題・課題をフィロソフィー、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンウェアの4側面から分類していった。ヒアリングは病院と地域の関係者を対象として行い、話し合われた現状と問題・課題を同様の4側面から分類していった。結果、 事例検討からは、周産期全般にわたる支援が重要であること、院内や病院-地域において支援が寸断していること等が明らかになった。ヒアリングからは、病院としても虐待予防を意識していく必要があること、発見のためのスクリーニング基準の作成やスタッフの教育が必要であること等がわかった。まずは、スクリーニング基準を作成し病院システムをつくり、それを実践していくこととした。
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