日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2010
巻 :11
号 :1
頁 :19〜26

ウズベキスタン看護教育改善プロジェクトにおける支援活動報告−日本とウズベキスタンによる精神看護学カリキュラム導入のプロセス−

出口 禎子1、岡本 典子2、榊 惠子3

1北里大学 看護学部、2神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部、3昭和大学 保健医療学部

 ウズベキスタン看護教育改善プロジェクトは、2004年に独立行政法人国際協力機構(JICA)によって結成された。それまでウズベキスタンには精神看護学という科目は存在せず、本プロジェクトによって初めて導入された。プロジェクトの開始時は、ウズベキスタンと日本では精神看護学についての考え方の違いから、共に作業を進めていくことに困難を感じることが多かった。しかし両国協働によるセミナーの開催、ワーキンググループの運営方法の工夫、教材の提供、さらにテレビ会議の導入やウズベキスタンメンバーの日本研修の受け入れを行い、その結果、精神看護学の教案プログラム、指導要領、実習要項などを作成することができ、精神看護学カリキュラムを導入することができた。5年間の実践を振り返ると、このプロセスには両国の相互交流の深まり、教材の工夫やテレビ会議の効果、ワーキンググループのメンバーの意識やダイナミクスの変化が影響していると考えられた。
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