日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2012
巻 :12
号 :1
頁 :9〜16

60歳以上の看護師がボランティア活動を行う意味−日本赤十字奉仕団の活動より−

成川 美和1

1鎌倉女子大学

 日本赤十字奉仕団で活動する60歳以上の看護師(以下看護師とする)と活動をともにする中で看護師の精力的な姿から、高齢期になっても生き生きと活動しているのは何故だろうかと思った。そこで、看護師が日頃のボランティア活動をどのように意味づけているのかを明らかにすることを目的に研究に取り組んだ。関東圏の日本赤十字奉仕団(救急法普及と行事等での応急救護)で活動する看護師(60歳〜80歳代の合計5名)に対し半構成的面接を実施し分析した。その結果、看護師は、ボランティア活動を、生きている実感、看護師である使命感、赤十字の下で行う安心感、加齢による限界と意味づけていた。そしてそれらに折り合いをつけながら活動をしていた。
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