日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2012
巻 :12
号 :1
頁 :27〜35

手術室看護師が経験している手術室看護の魅力

吉田 和美1

1日本赤十字広島看護大学看護学部

 本研究の目的は、手術室看護師が経験している手術室看護の魅力を明らかにすることである。6名の情報提供者に半構成的面接を行い、現象学的手法を用いて手術室看護の魅力について分析をした。 その結果、【手術室看護の専門性・独自性を発揮できる】と【チーム医療の一員として協働できる】という2つの魅力を見出した。【手術室看護の専門性・独自性を発揮できる】は<手技の上達>、<手術の進行に貢献する>、<安心を提供できる要として患者と関わる>、<患者の身体を守る責任>、<リスク管理ができること>があり、手術室看護に<成長できる専門性>があることを魅力としていた。【チーム医療の一員として協働できる】は、<他職種やエキスパートからの刺激>、<チームに駆られる使命感>、<共通の目標に向けての一体感>、<支援し合える関係性>、<チームで相互成長できる>、<チームに果たす役割と責任>、<信頼するチームに所属できる>ことがあり、<チームに希望が持てる>ことが手術室看護の魅力として語られた。
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