日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2014
巻 :14
号 :1
頁 :11〜18

術後ケアに関する複合的な看護技術演習の開発

泉 貴子1、山本 伊都子1、住谷 ゆかり1、餘目 千史1、下村 裕子1、三浦 英恵1、丹羽 淳子1、本庄 恵子1

1日本赤十字看護大学

 本研究の目的は、看護学生が術後患者をリアルにイメージしながら学ぶ、術後ケアに関する複合的な看護技術演習(新技術演習)の開発に取り組み、学生の学びを明らかにすることである。自記式質問紙を用いた調査を実施し、旧技術演習を受けた学生142名(変更前群)と、新技術演習を受けた学生135名(変更後群)の回答傾向を比較した。 結果、新技術演習におけるデモンストレーションでのロールプレイングで、患者役を教員が実施したことにより、学生は実際に遭遇したことのない開腹手術後の患者を現実的に捉えることができていた。さらに、ロールプレイングで、患者にできることは行ってもらうような状況設定をし、その場面を示したことで、学生が患者の状況に合わせて必要な援助は何かを考えることにつながっていた。
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