日本赤十字看護学会誌オンラインジャーナル


年度:2021
巻 :21
号 :1
頁 :10〜17

腰痛体操と個別アプローチによる病棟看護師の腰痛予防対策の変化のプロセス

山本 卓真1

1日本赤十字看護大学大学院看護学研究科

 本研究の目的は,病棟看護師の腰痛に関連する業務の実態,腰痛体操に取り組むプロセスを明らかにすることである. 結果,病棟看護師の約40%は腰痛があり,ケア場面では腰部の負担が大きい場面があり,多くの者が腰部負担を感じていた.しかし,看護師たちは,業務が忙しいため腰痛予防対策の実施に困難を感じていた. 腰痛体操を行った病棟の看護師の変化のプロセスは4つの時期を辿った.これらの時期ははっきりと区別できるようなものではなく徐々に移行していった.第一期では看護師たちは淡々とした様子で体操を実施し,積極性はなかった.第二期では体操を続けていると看護師たちの態度に変化が見られ始めた.第三期で新たな介入を追加すると,研究者と看護師の関係性が築かれ変化が促進された.第四期では看護師の態度の変化が徐々に見られ,体操に積極的に参加する,自身で腰痛対策を行う者も現れた.
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