ID:A00093-00017-10235
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第59回日本栄養改善学会学術総会

P3-086

静岡県内の食事摂取状況の地域差の有無についての検討

○赤堀摩弥1,宇津木志のぶ1,永田順子2,中村美詠子3

1静岡県健康増進課,2静岡県賀茂健康福祉センター,3浜松医科大学)

【目的】静岡県における様々な健康指標には地域差が観察されている。そこで、県内4地域間(伊豆、東部、中部、西部)の習慣的な食事の摂取状況を比較し、地域差の有無を検討することを目的とした。【方法】分析には、平成20年静岡県県民健康基礎調査において20歳以上の者を対象に行った食品摂取頻度調査(静岡県版食品摂取頻度調査票(短縮版)使用)の男性685人(年齢54.3±16.4歳)、女性769人(年齢55.1±17.8歳)のデータを用いた。検討項目は、エネルギー、栄養素摂取量(たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、鉄、レチノール当量、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、食物繊維、塩分相当量)及び食品群別摂取量(18群)とし、男女別に、エネルギーについては年齢を、栄養素及び食品群別摂取量については年齢・摂取エネルギーを共変量とした共分散分析を行った。解析には、SPSS Statistics 17.0を用いた。【結果】エネルギーは、女性で地域間に有意な差がみられた(p<0.05)。栄養素摂取量は、男性のたんぱく質(p<0.05)、脂質(p<0.01)、カルシウム(p<0.05)、ビタミンB1(p<0.05)で、女性の鉄(p<0.05)で有意な差がみられた。食品群別摂取量は、男性の豆類(p<0.05)、魚介類(p<0.05)、肉類(p<0.01)、油脂類(p<0.01)、菓子類(p<0.05)において、女性の砂糖及び甘味類(p<0.01)、種実類(p<0.05)、海藻類(p<0.01)、肉類(p<0.05)、油脂類(p<0.05)、菓子類(p<0.001)、調味料及び香辛料(p<0.05)において有意な差がみられた。【考察】女性の食事摂取量に地域差がある可能性が示された。また、男女とも食品の摂り方に地域差がある可能性が示された。今後は、調査票の食物リスト87項目の頻度について地域差の有無を検討するとともに、地域毎の傾向についての分析を進めていきたい。

Keywords: 頻度調査; 地域格差; 県民健康栄養調査;


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