ID:A00181-00005-10468
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日本麻酔科学会第49回大会

P2B111

喉頭気管分離の術後管理

○三宅奈苗1,宮本裕加子1,中山英人1

1東京都立神経病院 麻酔科)

喉頭気管分離・気管食道吻合術および喉頭摘出術の術後管理について検討した.【対象と方法】1999年3月から2001年9月に喉頭気管分離・気管食道吻合術および喉頭摘出術を施行し,術後ICUに入室した66例を対象とした.創部安静保持の目的でプロポフォール(P)持続注入による術後鎮静を行った33例をA群,行わなかった33例をB群とした.年齢,術前投与薬剤,ICU入室期間,調節呼吸の有無,術後合併症について両群を比較した.【結果】年齢はA群:B群で27±4(mean±S.E.)歳:38±5歳であった.術前投与薬剤は,抗てんかん薬28例:17例(p<0.01),パーキンソン病治療薬7例:9例,筋弛緩薬8例:8例であり,P持続注入による術後鎮静を行った症例は抗てんかん薬を服用しているもので多かった.ICU入室期間は14±2日:10±2日であった.術前調節呼吸は5例:7例,術後調節呼吸は9例:6例であった.A群では,術後鎮静に要したPの投与速度は3.9±0.4mg/kg/hrであった.A群で術後調節呼吸を行った9例のうち,術前調節呼吸を行っていなかった4例を含む7例は,P中止後2±1日で呼吸器を離脱した.術後合併症は無気肺2例:1例,血圧低下3例:1例,皮膚縫合不全1例:2例,皮下膿瘍1例:1例,瘻孔形成4例:8例であった.P持続注入による術後鎮静で術後合併症は増加しなかった.【結語】P持続注入による術後鎮静は喉頭気管分離・気管食道吻合術および喉頭摘出術で,創部安静保持が困難な症例の術後管理に有用である.

Keywords: Propofol; Tracheoesophageal Diversion; Complication;


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