ID:A00316-00036-10050 |
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049 2-O-3H-10:36
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パーキンソン病に対する鍼灸治療の10年間における長期効果
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○保科貴洋1,水嶋丈雄1,町田大地1,中村由可里1,金田百永1,山内清敬1 (1水嶋クリニック NPO法人 東洋医学研究所)
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【目的】我々は第57回大会においてパーキンソン病に対する鍼灸治療の5年間における長期効果について報告した。この度はパーキンソン病の鍼灸治療併用群と薬物治療単独群の2群についてホーン・ヤール度とUPDRSの10年間における長期効果を検討したので報告する。 【方法】パーキンソン病と確定診断されインフォームドコンセントの得られた症例を無作為に鍼灸治療併用群(1群)と薬物治療単独群(2群)に分類した。1群:症例数18例(男性8例、女性10例)、平均年齢67.3±10.1歳、平均罹病期間11.3±1.1年、平均L-DOPA内服量272.2±116.6mgで薬物治療と鍼灸治療を併用した。2群:症例数16例(男性8例、女性8例)、平均年齢65.9±9.2歳、平均罹病期間13.8±1.2年、平均L-DOPA内服量321.9±175.1mgで薬物治療のみとした。鍼灸治療は弁証に基づき01番ディスポ針を用いて月に2回から4回施術した。3ヶ月毎にヤール度及びUPDRSII・IIIを測定した。 【結果】ヤール度において1群は発症後1・5・10年毎に平均1.0±0、1.3±0.4、1.7±0.8。2群は1.0±0.1、1.7±0.5、2.3±0.9となった。UPDRSIIにおいて1群は1・5・10年毎に平均2.6±1.7、5.1±2.4、6.3±4.6。2群は3.4±2.1、6.1±3.2、9.9±6.1となった。UPDRSIIIにおいて1群は1・5・10年毎に平均3.9±2.3、8.1±5.3、8.8±5.7。2群は5.1±3.0、9.3±4.1、15.1±8.3となった。ヤール度及びUPDRSII・IIIのいずれにおいても有意差を認めた。(ヤール度P<0.0001、UPDRSII P=0.002、UPDRSIII P<0.0001) 【考察】パーキンソン病に対して初期の病状より鍼灸治療を併用することにより長期における症状の進行抑制が示唆された。また、鍼灸治療併用群は薬物治療単独群より平均L-DOPA内服量が49.7mg少なく、鍼灸治療を併用することにより、L-DOPA内服量の抑制が示唆された。 |
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