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第70回(公社)全日本鍼灸学会学術集会 福岡大会

034-中枢神経

「パーキンソン病患者のための呼気鍛錬クラス」での取り組み

○岩崎真樹1,金井 友佑1,金井正博1

1木更津杏林堂,2ガンコジン鍼灸院)

【目的】2017年から継続してきたパーキンソン病(PD)患者の呼気鍛錬対面クラスは、COVID-19蔓延で2020年2月に中止のやむなきに至った。これに代わるものとして、Webを利用したリモート配信による「パーキンソン病患者のための呼気鍛錬クラス」を2020年11月から開始した。ここでは、本クラスの実施概要を提示し、その効果に関する途中経過を述べる。【方法】リモートクラスは、週1回60分、全11回の予定で、現在継続中。参加者の内訳は、PD患者7名、それ以外3名で、今回はPD患者について報告する。参加者には、予め全国パーキンソン病友の会と共同で作製したQRコード付きテキスト「パーキンソン病患者のための鍼灸・呼吸・発声+ストレッチ」を配布した。訓練の内容は、1、健康維持、呼吸関連のツボ押し。2、母音発声訓練。3、呼気鍛錬実践より成る。鍼灸のツボ押しは合谷、足三里、三陰交、中府のツボの取り方を説明し、自己押圧。母音発声訓練は共鳴部を意識しながら発声。呼気鍛錬実践は腹式呼吸で楽に大きな声がでることを目指した。毎回参加者との質疑応答で内容の理解を深めた。7回目終了時点でアンケートを実施し、本活動を評価した。【結果】アンケートの結果から、効果に関して、小声が大いに改善したは、7名中4名、少し改善3名。滑舌が大いに改善2名、少し5名。姿勢の改善は、大いに1名、少し4名、変わらない2名。嚥下の改善は大いに1名、少し4名、変わらない2名。Webの操作は、自分でできるが6名であったが、テクニカルな問題はあった。【考察】イラストを多用したテキストと動画の活用で、自宅で、1人でも復習が出来、リモートであるハンディを乗り越えて、短期間で小声の改善が得られた。滑舌、姿勢、嚥下に関しても時間をかければ効果がでるのではないか。【結語】リモート配信による呼気鍛錬クラスはPD患者の小声改善に有効であった。

Keywords: リモート配信; QRコード付きテキスト; 呼気鍛錬; 発声; パーキンソン病;


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