ID:A00762-00025-10088
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日本畜産学会第121回大会

I29-09

牧草サイレージおよびとうもろこしサイレージ給与が黒毛和種去勢牛の肥育成績に及ぼす影響

○糟谷広高1,遠藤哲代1,齋藤早春1,大井幹記1,陰山聡一1

1道総研畜試)

【目的】演者らは育成期の牧草サイレージ(GS)、肥育期のとうもろこしサイレージ(CS)を給与による牛肉生産について一連の検討を行っており、前報では育成期にGSを給与しても、育成期の増体には影響を及ぼさないことを報告した(日畜第118回大会)。本報告では、肥育期のCS給与が肥育成績に及ぼす影響について検討した。
【方法】黒毛和種去勢牛を供試牛とし、試験区の7頭は4ヵ月齢からGSを給与し、10か月齢からCSを飽食給与で肥育をおこなった。対照区の7頭は乾草・麦稈の給与の慣行育成・肥育とした。試験区の濃厚飼料給与量は対照区の6割として、最大給与量は現物で対照区10kg、試験区6kgとした。
【結果】肥育期間の総乾物摂取量は対照区4.6t、試験区5.1t、TDN自給率は9.5%、44.0%となった。試験区の血中ビタミンA濃度は18ヶ月齢までに60IU/dlまで低下し、27ヶ月齢では50IU/dlまで低下した。枝肉重量は対照区489kg、試験区481kgで有意な差は認められず、BMS No.も両区に有意な差は認められなかった。BCS No.は対照区が全頭3.0、試験区は4頭が4.0と判定された。試験区では肥育後期の血中βカロテン濃度と筋間脂肪色の黄色度を示すb*値との間に相関関係が認められた。

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