ID:A00762-00026-10051
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日本畜産学会第122回大会

I29-32

ハイモイスチャーシェルドコーンによる肥育用濃厚飼料代替が摂取量、消化率および第一胃内発酵に及ぼす影響 第一報

○糟谷広高1,遠藤哲代1,佐藤幸信1,陰山聡一1

1道総研畜試)

【目的】ハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)は、コムギ等を収穫するコンバインを利用して収穫することが可能なことから、畑作農家における利用が見込まれる。肉牛の肥育においては、給与飼料に占める濃厚飼料の割合が高いことからHMSCを用いる場合の飼料特性を検討した。
【方法】第一胃カニューレ装着黒毛和種去勢牛4頭を供試し、1期21日(予備期17日、本期4日)の4×4ラテン方格法で実施した。試験処理区は濃厚飼料中のHMSC割合を0、10、20、30%とし、配合飼料と置き換えた。濃厚飼料給与量は6.8kg/日とし、麦稈は自由採食とした。消化率およびTDNは全糞採取法により求め、第一胃内容液および血液は0、3、6h毎に採取した。
【結果】HMSC割合によらず濃厚飼料はほぼ摂取され、乾物摂取量に有意な差はみられなかった。乾物消化率は71.4~75.1%の間、TDN含量は73.2~76.8%の間で、いずれも処理間に有意な差はなかった。どの処理区においても第一胃内容液pHは給与3時間後に低下し6.0を下回ったが、給与後のいずれの時間においても有意な差はみられなかった。A/Pは10%区が給与3時間後に2.9となった以外は3.0以上であり、HMSC割合に関わらず酢酸優勢型の発酵を維持していた。

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