ID:A01794-00011-10765
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第16回全国介護老人保健施設神奈川大会

帰宅願望者の精神安定への取り組み

○吉田朋代1,沼内優美1,青海秀世1,米永芳枝1,高田道夫1

1介護老人保健施設 シルバーピア加賀)

はじめに〈BR〉介護老人保健施設(以下老健と略す)の役割は要介護高齢者の自立支援、家庭復帰支援であるが、身体的な回復を目指すと共に、精神面におけるケアも欠かすことができない。老健で生活している入所者の中には、環境の変化を理解できずに、精神的に不安を感じている人がいる。よって入所者の精神的安定、不安感の緩和はとても重要であると言える。そこで今回、老健施設入所中の帰宅願望の訴えのある認知症高齢者に対して、生き物との触れ合いを通して、帰宅願望の軽減、及び精神安定への取り組みを行った。生き物と触れ合うこと(動物療法)は感情調整や意欲向上といった効果があり、ストレスや孤独感を癒す緩衝作用があるといわれている。その成果として、帰宅願望の訴え、行為の軽減が認められたので報告する。〈BR〉1.方法〈BR〉当施設の認知症棟において、帰宅願望の認められる入所者を対象とした。〈BR〉男性入所者 M・T氏〈以下M氏とする) 74歳 要介護度1〈BR〉平成16年11月から3ヶ月間、調査を実施。実施内容は、当施設遅番スタッフと共に熱帯魚、カメの鑑賞、エサやり、水槽の清掃を行う。M氏の生き物好きとの情報より、回想法を取り入れたコミュニケーションを図った。各回実施後、記録を残す。〈BR〉2.結果〈BR〉認定実施前、M氏に著名にみられていた離設行為、帰宅願望の訴えは、調査実施以降みられなくなった。M氏は、熱帯魚のエサやりが日課となり、自らエサやりを希望されるようになった。また、レクリエーションの参加回数も増え、職員の手伝いも進んで希望されるようになった。〈BR〉3.考察〈BR〉認知症高齢者に対する生き物との触れ合いは「動物療法」として有効であることが報告されている。今回、熱帯魚、カメを用い「動物療法」と同様、心と心の触れ合いが自然に引き出された。生き物にエサを与えることにより自分の役割、認識を持つことができ、帰宅願望の訴えの軽減、精神安定が図れたといえる。また、M氏の興味を引き出し、良い結果につながった大きな要因といえる。〈BR〉4.まとめ〈BR〉帰宅願望の訴えのある認知症高齢者に対して、生き物との触れ合いは、帰宅願望の訴えの軽減及び精神安定に有効であると示唆された。しかし、本企画の成果を高めるためには、対象者の生き物好きという条件が必須と考えられる。個々の充分な情報収集を行うことが重要である。以上をふまえ、施設で生活している入所者一人ひとりの心と向き合い、精神面におけるケアにより着目した介護を行っていきたい。

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