ID:A01794-00016-10740
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第21回全国介護老人保健施設大会 岡山

おうちへ帰ろう

○三石基大1,湊真由美1,古澤美穂1

1介護老人保健施設 シルバーピア加賀)

【はじめに】排泄の自立が在宅復帰への条件となる利用者に対し、他部門との連携を図りながら機能改善に取り組んできた。排泄動作に関して改善をみることができたので、その経過をここに発表する。【方法】カンファレンスを通し他部門との連携を図り、一定期間後援助方法の見直しを行い、必要時再評価を行う。【調査期間】平成19年12月25日~平成21年12月19日【事例】対象利用者 氏名:M・N氏 性別:女性 年齢:75歳要介護度:3 現疾患名 脳梗塞(右麻痺)・高血圧症・第11胸椎圧迫骨折 既往歴 脳出血・右大腿骨骨折手術・胸椎圧迫骨折手術・第11胸椎圧迫骨折手術 経過 平成19年12月25日、他施設よりリハビリ目的にて当施設入所。前施設からの情報を基にトイレ誘導するも立位不可・座位保持困難、尿意の有無も不明瞭のため、適切な排泄介助方法の検討が必要と考え、トイレ誘導に関する機能評価を依頼した。結果、上下肢筋力の低下及び座位保持困難にて転倒転落の危険性が高いとの評価を得、トイレ誘導は困難であると判断し、ベッド上にてパット交換とした。入所4ヶ月後より離床時間が増大したが対象者に意識レベル低下等の不調が認められた為、ポータブルトイレ使用開始は一時見送りとする。同時期、家族を交えてカンファレンスを開催し、排泄は日中差込尿器、夜間はオムツ対応とした。入所1年3ヵ月後、リハビリテーション部門より身体機能に著変なく安定しているとの評価を得て、ポータブルトイレ使用に関する機能評価を依頼した。結果、2人介助でのポータブルトイレ使用可能な身体機能ありとの評価があり、この評価を受け9時・13時に2人介助にてポータブルトイレ使用とした。それからは一日のほとんどを離床され過されるなど、活動性が大きく改善された為、その都度機能評価を依頼し、入所1年7ヶ月後、起立~立位保持・方向転換等の安定性が向上し、また、意欲向上が認められた為、日中は居室トイレ使用、夜間はオムツ対応へと変更した。入所2年後、ご家族・家庭の事情により介護老人福祉施設への入所が決定した。ご家族より「入所時に比べたら身体も大分動けるようになった。以前は1時間も車椅子に座っていられなかったのに、今では一日中車椅子上で過せるようになった。びっくりしているし、単純に嬉しい。トイレでの排泄も少しの介助でできるようになり、感謝している」との感想をいただいた。【結果】リハビリテーション部門との適切な連携により、入所時と比較すると排泄動作の拡大・ADLの向上、更に対象者の意欲向上という活動性の向上が認められた。【まとめ】今回の事例を通し、リハビリテーション部門と介護部門での情報を共有し、フィードバックしながらお互いをリンクさせていく事の大切さが分かった。頭の中では理解しているつもりでも、煩雑な業務の中で連携が不足し、リハビリテーション部門は利用者に合わせた機能訓練を行い、介護部門は自分たちで可能な介助方法を行っている事が多い。リハビリテーション部門は介護状況を意識し、介護部門は機能状況を意識して、利用者に対するそれぞれの仕事ではなく、一つの老健スタッフとして利用者に係われた事が、排泄動作の拡大に大きく影響したと考えられる。また、更に排泄活動の拡大に伴い他のADLの拡大につながり、活動性の向上にもつながった。今回の研究は主にリハ部門と介護部門にとどまってしまったが、今後は同様の情報交換・情報の共有を全部署と行っていき、一つのチームとして利用者に係わる事が必要であると痛感した。

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